いい人ほど、がんになりやすい
- 舟橋 学

- 4月21日
- 読了時間: 4分
「先生、私、ずっと“家族や人のために頑張って”生きてきたんです。でもそれが、こんな結果になるなんて思いませんでした…」
これは、実際に私のところに来られた方の言葉です。
とても真面目で、周りに気を使い、誰から見ても“いい人”と言われるような方でした。
でも、その方は続けてこう言われました。「本当は、ずっとしんどかったんです」
◆「いい人ほど、がんになりやすい」
こう聞くと、少しドキッとされるかもしれません。
でも、私はこれまで多くの方と関わる中で、この傾向を何度も見てきました。
・人に迷惑をかけないように自分さえ我慢すればいいと生きてきた人
・ちゃんとしなければいけない完璧でいなければいけないと、自分を追い込んできた人
そういう“いい人”ほど、実は自分の心や体の声を後回しにしてしまうのです。
そして気がついた時には、体の方が先に限界を教えてくる。
私は、これは単なる病気ではなく「生き方のサイン」だと感じています。
◆人の心には、自分自身を映し出す“鏡”のようなものがあります。
私はそれを「5つの鏡」としてお伝えしています。
・まず一つ目は「イメージの鏡」です。
人は、頭の中で思い描いている通りの方向へ進んでいきます。
「また悪くなるんじゃないか」「どうせ良くならない」
そんな思いが続けば、体はその通りの反応をしてしまう。
逆に、回復している自分、穏やかに過ごしている自分を少しでもイメージできたとき、体はそちらへ動き始めます。
これはとてもシンプルですが、非常に大切なことです。
・二つ目は「ストレスの鏡」です。
ストレスがあること自体が問題ではありません。
同じ出来事でも、絶望から受け取る人と希望を持って向き合う人とでは、体の反応がまったく変わります。
つまり、出来事ではなく“受け取り方”が未来を分けているのです。
・そして三つ目、ここがとても重要です。
「性格の鏡」です。
いい人でいようとすること頑張りすぎること完璧であろうとすること
一見すると素晴らしいことですが、それが「無理」になっているとき、体には大きな負担がかかります。
本当は疲れているのに「まだ大丈夫」と言い聞かせる本当は嫌なのに「いいですよ」と笑ってしまう
こうした積み重ねが、少しずつエネルギーを奪っていきます。
だから私はよくお伝えします。
これからは「ちゃんとやる」ではなく「楽にやる」を選んでもいいんですよ、と。
四つ目は「免疫の鏡」です。
人は落ち込むと、はっきりと免疫が下がります。
逆に、少しでも気持ちが緩んだり「なんかいいな」と感じる時間が増えると、体は変わっていきます。
だから特別なことではなくていいんです。
好きなものを食べる気持ちのいい空気を吸う心がホッとする時間をつくるそういう小さなことが、とても大きな意味を持ちます。
・そして最後は「希望の鏡」です。
これまで回復されてきた方を見ていると、一度も落ち込まなかった人はいません。
むしろ、何度も落ち込んでいます。でも違うのは、そのあとです。
その都度、もう一度希望を拾い直している。
「まだ大丈夫かもしれない」「もう少しやってみよう」その小さな希望を、何度でも繋いでいるのです。
では、どうすればいいのか。
私はシンプルに、3つのことを大切にしています。
ひとつは「絶対に良くなる」と決めること。ふたつ目は「正しく知ること」。そして三つ目は「すぐに行動すること」。
この3つが揃ったとき、人は確実に変わり始めます。
そして、忘れてはいけないことがあります。
目指すのは「元に戻ること」ではありません。
病気になる前よりももっと楽に、もっと自分らしく、もっと軽やかに生きられる状態です。
最後にひとつだけ。
あなたの体を作っているのは、薬や治療だけではありません。
あなたがどんな思いで生きているかどんな自分を許しているかそれが、そのまま体に表れてきます。
もし今、「いい人でいなければ」と頑張っているならほんの少しでいいので、その仮面をゆるめてみてください。
その小さな一歩が、これからの人生を大きく変えていきます。




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